5歳の男の子と1歳の女の子を子育て中のあずみさん。
コロナで大きく変わってしまった生活。現在、少しずつ日常が戻りつつも、まだまだ誰しも目に見えないウイルスの脅威が気になっているかと思います。
先日、ショッピングモールでベビーカート乗った1歳位の子どもに対して、ママが慌てた様子でこんなことを…!「おてて口に入れたらダメ!バイキンさんがついてるよ!」
眠いのでしょうか、指吸いをする小さな子。思い返せば、今6歳になった息子も、昔はこうだったなぁ…。
そんな懐かしさもありましたが、もしそれがこのコロナ禍だったら…。
私も外出や子どもを保育園等に預ける度に、何かを触った指を口に入れるという子どもの無意識の行為に対して、気が気では無かっただろうなと思います。
そんなことを思いながら、ウイルスに悩む方もそうでない方も、言葉が少し理解できる年齢(1~3歳位?)のお子さんの「指吸いをやめさせたい」と思われる方に、少しでも参考になると嬉しいなと思い記事を書かせていただきます。
0歳後半~、空腹、要求が通らない時、眠い時、睡眠中まで…。
「一日の大半指を吸っていたのでは…?」というくらい指吸い魔だった息子のそれをやめさせるため、我が家で試した方法の記録です。
まずは王道…!?気をそらせてみる…!?
まずは、育児書なんかによく書いてある、気をそらせてみる、という方法を試してみました。
初めての育児のこの頃は、育児書をベースにがんばってみようとよく思っていたものですが…。
私見ですが、育児書はあくまで理想で、それに一喜一憂していてはしんどいです。そんなに終始子どもに向き合ってられません…(涙)
指吸いに関して、「子どもは構って欲しかったり持て余している時に指を口に持って行ってしまうので、指吸いをしそうだったら声をかけてあげたり他のおもちゃで気を紛らわせると良い」というようなことが書いてありましたが…。
たしかに、指から気をそらせることは大切かとは思いますが、我が家ではそれがうまくいくことは少なかったです。
たとえば、本を読んだりおもちゃで遊ぼうとすると、たしかに息子の気持ちは遊びに向いてくれました。
でも、息子の左手親指(息子は毎度この指を吸っていました)は口に入ったまま。その状態で、右手で遊ぶ、というスタイルでした。
もちろん指吸いをしないで遊ぶ時も多くありますが、それは声かけやおもちゃの魅力とは関係なく、いくら食いつきの良いおもちゃを与えても「指を吸いたい」「吸って安心」の欲とそれはまた無関係のように思えました。
気をそらせながらも、そっと手を口から離して見ると、結局それによってぐずり、余計に吸う始末…。
「やり方が悪かったのかも?」と今では思いますが、当時の我が家ではこれはイマイチという結果になりました。
でも、道具も準備もいりませんし、まず試してみる価値はある方法かと思います。
絆創膏を巻いてみる
ある時、当時1歳だった息子の左手親指の爪が、少し割れてしまいました。
その時初めて思ったことが、「この子はこの指を怪我して吸えなくなったらどうするのだろう…」ということでした。
血は出ていなかったのですが、ペラペラがなくなるほど深く切るのも怖かったですし、絆創膏を巻いてしのぎたかったのが本音でした。でも…。
一度、指先にSサイズの絆創膏を巻いてみたのですが(これで味や感じがイヤで吸わなくなれば良いなと思いました)、結果は逆効果…!
指を吸いすぎて絆創膏が抜け、口の中でモグモグしている所を発見…!
万が一誤飲していたら危なかったので、これはダメだと思いました。
そこで、次に試したのが、少しもったいないですが大判の絆創膏でした。深く貼れサイズもあるので、誤飲のリスクは大分減ると思いました。
患部を中心に、指の根元までしっかり貼って、念のため余った角の部分をハサミで切り落としました。(角で口内を傷つけないようにです。)
結果、指を吸っては少し「ん…」という顔をして泣いたり…0にはなりませんでしたが、通常時の6割くらいの頻度にまで指吸いを抑えられたように感じます。
しかし、デメリットももちろんあり…。
小さな傷なのに大きな絆創膏、というコスパの悪さはもちろんですが、他にも
- 湿った絆創膏を貼っておくのが不衛生に感じる
- 頻繁な貼り替えは傷をめくってしまうのでは、または子どもが自分で剥がす可能性が上がるのでは
- 寝入る時や睡眠中にうまく指吸いができず、夜泣きや寝ぐずりが増えた
といったように、我が子の場合は2~3日(で爪が気にならなくなった)のトライでしたがプラスマイナスが同じくらいだったように思います。
でも、本当に絆創膏がマストな傷ができてしまうことや、指吸いで自分の歯で指を傷つけてしまうことも、あるかもしれませんよね。
なので、誤飲等に気をつけながら「何かを機に一度試されてみても良いかも?」とは思う方法です!
苦いジェルを塗ってみる
これは、指先に味の悪い(赤ちゃんに害のない)ものを塗ってみて「まずい→やめよう」という効果を狙う方法です。
「指吸いをやめさせるジェルがある」と知人に少しわけてもらった市販ジェル。名前は忘れてしまいましたが、ベビー用品店や通販で、それ専用のジェルが売られているようでした。
たっぷり塗らなかったので本当の効果は不明ですが、我が子は(私が試しにジェルを舐めてみるとたしかに「イヤな味だな」とうっすら感じるくらいの量を)ものともせず、いつも通りの指吸い…。
一度夫婦で「買ってみる?」という話にはなったものの、数回塗ってもあまりにも変化がなかったため断念しました。
期待できるアイテムと思っただけに、「これでもダメか…!」と焦った記憶があります。
ちなみに、余談ですが曾祖母世代からは「辛子塗ったら~」と本気か冗談かわからないアドバイスがありました(笑)
辛子はともかくとして、苦手な食材が決まっているお子さんには「食べ物」も効果的かもとは思いました。
より偏食を助長させてしまうかもしれないし、克服するかもしれない…チャレンジ的な方法ではありますが…。
我が子は当時は偏食ナシだったので、試してはいません。
手袋をはめてみる
冬、寒いので息子に手袋をはめてみることにしました。0歳の頃は何もわからず外してしまっていたのでつけず、1歳の冬に手袋デビューをした息子。
結論からお伝えすると、これ、効果ありました!
暖かいからか気に入ったからか、ベビーカーやお散歩で両手がフリーでも手袋を外さずつけていてくれた息子。
でも、やはりベビーカーで途中眠くなると、指を口に持って行っては吸えないので怒ったり外したり…。
ですが、ある時抱っこ紐で手袋をつけていると、反対の手が届かず手袋を外せないからか、揺れや暖かさも重なってそのまま眠っていました…!
普段は、抱っこ紐の中でも、狭いスペースに腕を入れて吸って寝ていたので、これは大きな進歩です!
帰宅後そのまま布団に下ろすと、反射的に左手を口には持って行ったものの、「手袋が当たって吸えない」と無意識に感じると手を下ろしそのまま寝ていました!
これまでなら指が吸えないとビクッとなったり泣いてしまっていたのに…。ある意味「冬の当たり前の装備」が、脱指吸いの第一歩になったようでした!
今は夏ですが、就寝用の麻や綿や冷感素材の小児用手袋も、たくさんあるので手袋は年中試せる方法かと思います。
我が子はもう少し大きくなってからですが、皮膚炎のかきむしり予防で手袋をつけて寝ている時期もありました。
指吸いが治りきっていないうちは親指の部分をカットしたりしていましたが、結局ほつれ等が気になり「親指部分だけ外して寝かせ、熟睡して手が口から離れたら親指を被せる」という方法で乗り切りました。
「指吸いをやめさせる」という観点から手袋を使っている間は、息子は完全熟睡(口から手を離したり手袋を被しても気づかないくらい)が深夜ということも珍しくはなかったです。
親は少ししんどいですが、「夜泣きよりましだしこれで指吸いが終わるなら…」とがんばりました(笑)
「赤ちゃんが見ているよ」お兄ちゃんになってきた息子へ
そして、2歳を過ぎた頃には、息子の指への執着は、はじめを10とすると2くらいまで減っていました。
でも、まだ手袋をしない外出(ベビーカー)中や保育園での昼寝をはじめ、さまざまなシーンでふと口に指がいってしまうことも。
そんな時には…、この頃少しずつ芽生え始めた、「自分はお兄ちゃん!(赤ちゃんじゃない!)」という成長心をくすぐってみることに(笑)
指を吸おうとしたら、「あれ?あそこの赤ちゃんと同じだね」「赤ちゃんが見ているよ?」「ワンちゃんが“あれれ…?”って言っているよ」等声をかけてみると…。
少し恥ずかしいようで、すっと手を下げたり、よだれで濡れた指をこっそりズボンで拭いてみたり(笑)
あまり言い過ぎると自信をなくしたり、拗ねてしまってはいけないので、様子を見ながらですが、2歳頃になるとこのような声かけでも少し効果があるかもしれません!
荷物持ちのお手伝い!嬉しさと指吸い予防のダブル効果!
これは、しっかり歩けて言葉の理解ができる頃に「やってみてよかった」と思えた方法です。「荷物持ちのお手伝い」を紹介します。
これは、そのままなのですが、小さなスーパー袋やオムツバッグ等、軽くて引きずらない程度のものを、お散歩での外出時に子どもに持ってもらう方法です。
もちろん、反対の手はパパやママがつなぐので、子どもの両手はふさがります。
息子は基本は左指を吸っていましたが、右手だけフリーだとそちらも口にしたりするので、両手をふさぐことが必要でした。
といっても、無理にふさぐのは、子どもにとって肉体面でも精神面でも良い効果は無いと思いいろいろ考えました。
すると、「あぁ、意外と簡単なところに答えはあったんだ」と拍子抜けでした…!
まず、これまで「便利だから」とベビーカーや自転車で行っていたお出かけを、近場は息子の手を引いて歩いて行くことにしました。
小さめのバッグやコンビニ袋に、落としても支障の少ないものを入れ(空だとすぐ飛んでしまいます…)、子どもにお手伝いとして持ってもらいます。
親は少し大変になりますが、喜んで持ってくれて、手は口に行かないダブル効果がありました。
さらに、時間を工夫して遠回りやしっかり運動をすることで、帰りにはうとうと、その後指吸いのパワーもなく力尽きて入眠してくれることも増えました。
子どもも気分が乗らない時もあるので無理強いはしないように気をつけましたが、基本的にお手伝いのように物を持つのはイヤではなかったようでした。
個々の性格にもよるかと思いますが、お手伝いやお外好きのお子さんには、良い気分転換となるかもしれません!
(ある意味、はじめの「気をそらせる」に通ずる面もあると思いました。が、個人的には指が気になる前に気をそらせておくのが、先手必勝で良いかと思います。)
祖父母と打ち合わせ、成長をほめてもらう!
そして、最後に、「他者からも成長をほめてもらえた」が息子にとっては大きな自信となったのかもしれません。
我が家は祖父母と会えるのは当時数ヶ月に一回程度でした。
なので、祖父母からすると息子は毎回大きく成長しているようで、ほめられた息子は幼いなりにやはりどこか嬉しそうな様子。
なので、事前に私から祖父母(私の両親)に、「息子が指を口に入れずがんばっていること、もうすぐ卒業できそうなことをほめてあげてほしい」と頼んでおきました。
会った時の食事前に息子が手を下ろして待てていた際等には、祖父母に大いにほめてもらうと…
ニッコリ、つたない言葉ですが「もうお兄ちゃんだからしない!」的なことを一丁前に宣言していた息子でした。
やはり急にゼロにはなりませんが、こうして家でも他所でもほめてもらえることで、息子も意識が変わってきたようで…。
聞き分けが悪くなる眠気が強い時などでさえ、だんだんと「あれ、おてては…?」下ろして「えらい!」「かっこいい!」等で我慢とコントロールができるようになっていきました。
もちろん、脱指吸いで不安定になる部分もあると思い、抱っこや添い寝や他の方法で息子に安心感を得てもらえるよう、これまで以上に親の心がけも試された期間でした。
でも、これまで約2年気がかりだった悩みの一つが消えた時には、とても嬉しく感じたのを覚えています。
長い目で少しずつ取り組むほうが親もラク!
今になれば、「もう少し気長に見ていても良かったかな…?」とも思いますが、「もしあのまま5歳6歳になっていたらもっとやめにくかったかな…?」とも感じます。
無理強いせずに今に至れたことに、知人(アドバイスやアイテムお試し)や祖父母、保育園等周囲にも感謝です。
ちなみに今6歳になった本人は、もう過去に指を吸っていたことを全く覚えていません(笑)
また、現在下の子がまもなく2歳になる我が家ですが、下の子は今のところ指吸いは一度もありません…!
「きょうだいでも全然違うなぁ」と我が家でよく上がる話題の一つとなっています。
当初、「現在のコロナ禍でウイルスの付着等が気になる場合に…」と思い書き出しをさせていただいたのですが、やはり子どものクセのものですので、一日二日ではなかなかぴたりとはなおらないかと思います。
でも、策を打たないよりは「いろいろ試すならいつでも今が試し時!」とも思います。
お子さんの個性や成長によって、方法はいろいろかと思いますが、当面はこまめな手指消毒等対策を取りながら、自然と指吸いが減っていくといいなと思い、体験談を書かせていただきました。
