5歳の男の子と1歳の女の子を子育て中のあずみさん。
我が家には、5歳の男の子と1歳の女の子がいます。
2人とも本が大好きで、上の子は絵本はもちろん「ざんねんないきもの事典」(前紹介させていただきました)や図鑑等の読み物系にも関心が深まってきました。
下の子は、基本的には上の子のお下がり。それに、誕生日やクリスマスに少し絵本を買い足したり、いただきものを読んだり。
やはり、基本は「しましまぐるぐる」や「もいもい」等をはじめとした、ボードブック系の赤ちゃん絵本です。
このように、自然と年齢に応じた本を読むように(親や周りも与えるように)なった我が家の子どもたち。いわば通例かと思います。
しかし、最近、子どもたちの本の興味に変化が現れました。
コロナの影響による自宅での自粛生活中、特に上の子が暇を持て余してしまいそうだと思い、普段はあまり買わない幼年誌を何冊か買ってみました。
「幼稚園」「めばえ」…こういった3~5歳前後がメインかと思われる幼年誌は、過去に買ったこともあったのですが、いつも基本的にお兄ちゃんのものに。
付録が赤ちゃんにはまだ難しいことに加え、雑誌の中身も迷路やシールだったり、お兄ちゃんは妹にぐちゃぐちゃにされたくないもよう…(笑)。
幸か不幸か、私が読んであげようかな?と思っても、下の子もあまり関心を示さなかったため、「やっぱ3歳くらい~向けのものなんだな、幼年誌って」という感じに私も思っていました。
でも、今回はじめて存在を知り買ってみた雑誌で、我が家の歴史が変わりました…!(笑)
それは、「キャラぱふぇ」という講談社発刊の雑誌を手に入れた時からでした。
この「キャラぱふぇ」は、公式サイトによると「女の子のためのキャラクター&ゲームざっし」とのことで、すみっコぐらしやサンリオ系のキャラクターを中心に、可愛いキャラクターのイラストやミニコラムがたくさん掲載されています。
具体的な対象年齢はわからないですが、心理テストやスクールアイテムの紹介等もあることやスクラッチアート等付録の難易度的にも、小学生をターゲットにした雑誌なのかもしれません。
我が子には少し早いですね。特にターゲットの女の子はまだ1歳なので…。
買った理由は、上の子が比較的(戦隊ものとかよりも)可愛らしいキャラが好きなことや、時間を掛けて取り組める付録が魅力だったこと。
そして私が好きなキャラたちが載っているので、完全に「子どものため」というよりも「私の興味本位で」取り入れてみた雑誌でした。
そんな「キャラぱふぇ」が、我が家の兄妹コミュニケーションを大きく変えることになるとは…!!!
好きなものの理解・吸収は早い!
まず、付録はもちろん上の子にあげたのですが、思ったよりも器用にこなしていました!そして、逆に思ったほど時間を潰せませんでした…(笑)。
そして、心理テストや人気キャラランキング等、低年齢向けの幼年誌ではなかなか目にすることのない読み物にも、「どうやってやるの?」「僕はこれにする!ママは?」等、興味津々の様子。
ふりがなつきの漢字も多くありますが、一人でがんばって小さな文字を読んでいたおかげか、気づけば読めるようになっていた漢字もありました。
なぜ読めるのか聞くと「キャラぱふぇに書いてあったから」と、一石二鳥の知育効果も(笑)。
もちろん、先述のように、上の子は男の子ですがすみっコぐらしや可愛いキャラクターが大好きなので、イラストページやキャラの日常のゆるかわなコラム(?)等の内容にも大満足で食いついていました。
ご飯前やちょっとした時間等気づけば読み込んでいる5歳児でした(笑)。
好きなもの、興味のあることに対して、子どもはとことん読み込んだり工夫して考えたりできるものかもしれません。
何も言わずに「どうぞ」とわたしておくと、想像以上に楽しんでくれ知育効果も得られました。
なんと1歳児も食いついた…!やっぱりキャラクターは子どものヒーロー!?
そして、一応そんなお兄ちゃん(と私自身の興味)のために買った「キャラぱふぇ」ですが、家族みんなが驚いたのが1歳妹の食いつき度合いです!
「キャラぱふぇ」は、基本的にオールカラー、オールイラストor写真、といった「どのページを開いてもカラフルで視覚的に楽しい雑誌」です。
他の幼年誌に目もくれなかった1歳児ですが、「キャラぱふぇ」は自分でページをめくっていろいろなキャラを指さしたり声をあげたり、とっても楽しんでいるようです!
「キャラぱふぇ」を読み始めてから、「か~い~!(可愛い)」「これ!」「ニャー(猫、等動物を指す言葉)」等、急に語彙力もアップ…!
「絵本ではなかなかリピートや理解をしてくれなかったのに…^^;」と思った私ですが…。まさに「好きこそものの上手なれ」といった感じに、彼女の中でぐんぐん何かがアップ…。
一人遊びがほぼできなかった娘も、これは数十分読み込んでいたり、お気に入りのページをさっと開いたり(娘は「ほっぺちゃん」というキャラが大のお気に入りに!)、気づけば手先も器用になっていたのです。
「ほっぺちゃんは?」と聞くと本棚から雑誌を取りパラパラとめくりピタッとそのページを開けてくれます。「1歳ってこんなことできるの…?」皆驚いたものでした。
やはり、キャラクターは子どものヒーローだと感じました。
飽きやすい(関心が移りやすい)小さな子どもに、いろんなキャラが次々出てくる雑誌は魅力的だったのかもしれません。
兄妹間のコミュニケーションにも嬉しい変化!
そして、兄妹間のコミュニケーションにも変化が。
これまで「赤ちゃん用だから興味が無い」か取り合い(ぐちゃぐちゃになるから触られたくない)かになって完全に「兄の物」「妹の物」と所有者が決まっていた我が家の本に、はじめて「二人の本」という認識のものができました。
お兄ちゃんが、「○○(妹)ちゃんはどれが好き?」「この子(キャラ)は○○してるんだね」「おいしそうだね」等、雑誌を妹に読んで語りかけるようになりました。
もちろん、物語が載っているわけではないので、妹が適当に開いているページからお兄ちゃんがお話を作っていくスタイルです。
何というか、見ていて本当にほほえましいです。普段は読み聞かせ等も飽きると叫んでいる娘ですが、キャラクターは本当に救世主ですね♪
今回、私は買った雑誌を適当に子どもの遊び場に置いておいたのみでした。
興味を持ち、そこから楽しみや関わり方を見つけ、雑誌を有効活用していったのは子どもたちに他なりません。
私自身の先入観がコミュニケーションの幅を狭めていたのかも…
これは今回自粛生活でたまたま出会えた雑誌(これまで知っていた雑誌を読み尽くしたので新しいものを探してみた)ですが、
私自身もこれを機に、「子育てに広い視野を持ってできたらいいこともあるのだろうな」と感じ反省したポイントもありました。
- 対象年齢や対象の性別にこだわりすぎない
- 幼児も赤ちゃんも、大人が思っている以上にいろいろなことを理解や行動で示せる
- 時には敢えて何も説明せずに(スクラッチアートのやり方等)子ども主体でやらせてみる
- 「2人で使って」というおもちゃの選定のほうが良い場合もある(もちろん各子どもの年齢に応じた従来の方法も残しつつ)
- 絵本や知育雑誌等、「知育」を推しているものに親がこだわりすぎない!好きこそものの上手なれ♪
調べてみると、「キャラぱふぇ」という雑誌は結構メジャーなようで、もしかしたら「もう知っている」「読んでいるよ」という幼児さんのパパ・ママも多いかもしれません。
また、たまたま我が子・兄妹に多くの成長や私に気づきを与えてくれたのが、この雑誌だったというだけです。
でも、今回私は、「敢えて普段と違うことを(親が子どもに)試してみる」という先入観の排除(というのかはわかりませんが)が時には必要かもしれない、ということを強く感じました。
自粛生活やおうち時間が増え、いつもの遊びや読み物にマンネリとしてしまった…という時に、良かったら「いつもと違う何か」を試してみて、お子さんの反応を楽しんでみてくださいね。
