5歳の男の子と1歳の女の子を子育て中のあずみさん。
今年の夏は一段と暑いだけでなく、これまでに例のなかった“マスクで過ごす夏”…。
連日、コロナのニュースと共に、熱中症で搬送される方もどんどん増えている状況が伝えられていますよね…。
小学生以上の子どもたちも、夏休みの短縮で、残暑というより暑さ真っ只中な時期から登校が始まったり、と…。
子を持つ親としては、不安な日々が続いています。
我が家は、5歳児息子と1歳児娘を、毎日ではありませんが保育園に通わせています。
子どもの足でも徒歩10分ほど、と近い園なのですが、それでも35度を超える日々の登降園は、朝夕といえど帰宅後私自身も汗びっしょりになるほど…。
でも、仕事や子どもの楽しい活動のために、園に送るのであれば親も覚悟を決めて…!
この夏は、我が家も昨年までに増して、さまざまな熱中症対策を考え実施してきました。
我が家の場合、ですが、同じく「幼児の熱中症が怖い」とお悩みの方の参考になると嬉しいです!
大前提!子どもは大人よりより熱中症になりやすい!?
まず、詳しくは医療機関のサイトや専門の方の話を見聞きされた方が良いかと思いますが、私がわかる範囲(これまでに見聞きしたり感じたりした範囲)で、子どもと大人の違いについて、まとめさせていただきます。
大人より子どもは水分必要量が多い、のに排出量も多く脱水になりやすい!
大人より子どもは、体内の水分量が多い(多く必要)のに、汗などで排出される割合も多いですよね。脱水状態になりやすいので注意が必要です。
小さな子どもは、より地熱の影響を受けやすい!
太陽の熱で温められたアスファルト等の地面の熱を受けやすいのは子どもです。
我が家の場合、身長約160cmの私より、約120cmの息子の方が地熱の影響を受けやすいのは一目瞭然。
後でまた出てきますが、高さ約55cmベビーカーに座る娘はもっと暑いかと…。
ベビーカー座面下(地面から約50cm)に吊り下げた温度計は、16時頃でも信号待ち等数分も炎天下にいれば、最高気温35度程の日でも表示は39度越え…!ということも…。
これがねんね期の赤ちゃんともなると、熱がよりこもりやすいベビーカー上は危険な状態ですよね。
子どもは「しんどい」を発せない…!?危険な状態になる前に、対策と気づきが必要!
熱中症対策において、危険な状態(倒れたり脱水が酷くなる等)になる前に対策が必要なのは、大人も子どもも同じです。
しかし、赤ちゃんはもちろん、年長児等ある程度大きくなった子どもに関しても言えると感じることは、「子どもは自らしんどいということを発せない」場合が多いと言うことです。
たとえば、自由に摂取できる水筒等の水分をもっていても、「こまめに飲むように」と言っても、子どもは限界まで喉が渇いたり、周囲に強く言われるまで飲まない(遊びに夢中で忘れたり)ということ、ありますよね。
なってからでは遅いのですが、熱中症の怖さを知らない子どもは、こまめな水分補給等対策の重要性をイマイチ理解していない場合が多かったり、わかっていてもうまくできないことも多いです。
また、「つらくなる前に休憩」ということもなかなかできず…。
「しんどい」「歩けない」等言い始めた頃には、かなり状態が良くない場合が多いかもしれません。
朝礼とかで倒れてしまうあの感じに似ているかと思います…。「おかしいかも?」という状態は、周りが気づいてあげないとどんどん進行してしまうかもしれません…。
赤ちゃんや小さな子どもの場合は、当たり前ですがよりいっそう、自分からSOSを発することは不可能です…。
他にも「子どもは熱中症になるリスクが高い」という具体例は多々あるかと思いますが、我が家はこのあたりを意識しながら、対策をしてきたつもりです。
また、今回は冒頭のように我が家の「徒歩10分程度の距離」を想定した、基礎疾患等のない幼児2人にとっている対策です。
長時間子どもを炎天下に出さないことは大前提とし、どうしてもそうせざるを得ない事情や、お子さんの健康に配慮の必要がある場合には、さらにプラスの対策が必要かと思いますので、当文、加筆させていただいております。
ベビーカーの暑さ対策!座面はひんやりシート、屋根(幌)は被せずシートの温度上昇を抑える!
まず、我が家の1歳児のベビーカーの暑さ対策を紹介させていただきます。
我が家のベビーカーは、元々の座面が黒いので、炎天下では特に暑くなりやすいと以前から感じていました。
今思うと、夏これだけ暑く、かつ毎日のように使うのであれば、黒い系ではないタイプを選べば良かったなとも思うのですが…。
(上の子を妊娠中の6~7年前、そんな考えがかすりもしなかった自分に反省です…。)
なので、汚れ防止もかねて、座面の後付けのシートは、色の薄いものかつひんやりタイプを選んでつけています。
もちろん、ベビーカーを一時的に置く際には日陰に置くなど、できるだけ座る部分の温度が上がらないように気をつけています。
また、日よけ効果もある屋根の部分ですが、我が家ではあまり被せない(少し突き出すことで日陰が作れる向きであれば出すこともありますが)ようにしています。
風通しの網戸のような部分も開けられますが、この暑さではあまり意味が無い気がして…使っておりません。
(真上を向いてねんねで移動の赤ちゃんなら、目の保護に屋根は必要かもしれませんが…難しいですね。)
その代わり、帽子や、あまりに日照りがきつい時には日傘を併用して使っています。
片手で押すことになるので、本当はあまり良くない&近場だからがんばれることなのですが…。
屋根は、日陰は作れますが温度の上がりは危険です…!
一度子どもが乗っていない状況で、温度計を入れて比較してみたことがあるのですが、熱のこもり方が酷かったです。
また、コロナの感染防止や突然の雨対策に、レインカバーは便利なのかもしれませんが…この暑さのもと、我が家では雨の日でもレインカバーを被せようとは思えません…。
ベビーカーシートは、保冷剤を入れられるタイプのものもあるようなので、そういったものを持っておくと、状況に応じてより涼感のあるシートを作れるのもいいなと思いました。
帽子は園指定のものでなくてもOK!とにかく被せることが大切と実感…!
娘は、入園から1ヶ月ほど経つと、「園指定のカラー帽子(通園帽子)を被る=保育園に行く」とわかってきてか、特に朝は帽子を嫌がります。(あまり行きたくないようです。)
少し前までは、「まぁ近いし帽子なしで機嫌良く行けるのなら…」と園帽子をカバンに入れていたのですが、さすがに今は10分だろうと帽子なしは避けたい日照りです…!
いろいろ試みた結果、「園の帽子でなければ、いまのところ被ってくれる」という感じなので、兄のお下がりを含め3種類ほどの帽子をローテーションで被せています。
多分、これまでの私なら、「園に行くならこれ(指定帽)…!」とむりやり被せてより帽子嫌いにさせてしまっていたと思います…。
が、この危険な暑さで「登降園時は、なんでも被ってくれればいいや」と私自身が学んだ気がします。
もちろん、指定帽子は通園バッグの中へ。園ではそれを使います。(暑すぎるので、さすがに外遊びは今はないですが…。)
また、帽子はもちろんお好みで良いと思いますが、我が家では帽子を被る目的も踏まえて、このような「タレ付き、淡い目の色(黒系は暑くなりやすいと思うので)」を、ベビーカー期の子どもたちには被せてきました。
ベビーカーに座っている間に、後部から日が照りつけることもありますし、子どもが前のめりになったり「首が暑そう」と感じるシーンが上の子の時にも多々あったので、今では新しく買うならこのタイプです。(取り外し可能なものもありますね!)
ちなみに、子どもたちの園帽子は、最初からこのタレがついたタイプのものなので、安心です。
移動対策のためだけ(見た目にこだわらない)の帽子購入を検討される場合には、園用カラー帽子もおすすめです!
中古等は、フリマアプリで最安値でゲットできたりするので、あご紐・記名欄・丸洗い可能といった嬉しい多機能のある選択肢として良いかもしれません!
もしどうしても娘が帽子を嫌がるようになってしまったら…、片手押しでの日傘は毎日は限界があるので、抱っこ紐+日傘で行こうと思っていますが、抱っこ紐の方が親子共に暑くなりますし悩みます…。
パパママやきょうだいとお揃いの帽子、お気に入りのキャラクターのもの、など、小さな子どもが受け入れてくれる帽子を一緒に探してみるのも良いかもしれません。
出発直前に水分補給!ストローだと飲ませやすい!
また、我が家では、朝食時に水分補給をし、そこから出発まで数十分もない(朝余裕がありません…)のですが、出発前に兄妹ともに再度水分補給をさせています。
上の子は「さっき飲んだ」「喉渇いてない」等と言いますが、水筒を持参しているもののやはり園で活動が始まると自主的にはあまり飲まない(先生が適宜促してくれますが、それ以外にはやはり遊びに夢中)ようです…。
そういったこともあり、せめて家にいる最後の瞬間にもう一口、(本来上の子にはもう年齢的にも自分でやってほしいですが)お茶の入ったコップを手渡し、飲ませています。
下の子は、保育園に行くのにあまり気乗りがしていない上イヤイヤ期…。
コップでわたすと「イヤ!」となってしまうので、お気に入りのキャラクターのフタ付きカップにお茶を入れ、ストローをさし、一口でも飲んだらほめちぎる…^^;そんな感じで水分をとらせています。
下の子はまだオムツなので良いのですが、上の子はがぶ飲みさせすぎるとトイレに行きたくなるとつらいので(園は近いですがこればかりは…)、
「朝しっかり摂取→トイレを済ませる→出発直前のお茶はコップ半分くらいまで」という感じに我が家ではしています。
子どもはマスクなし、親は人混み以外では外し、熱中症リスクを軽減…!
ご時世柄、上の子には買い物等の外出時はマスクをつけさせていますが、通園の際にはマスクはやめています。
園が子どもはマスクをしない方針(コロナの怖さもありますが、それ以上に子どもたちの顔色や表情の変化に気づき遅れたり、マスクならではのリスクを懸念してのようです)なので、「通園時にはマスクはしなくて良い」ということにしています。
その代わり、短時間の移動でも咳エチケットを守るよう伝えたり、できるだけ人と離れて歩く等は子どもにも伝えています。
でも、急に降園後に買い物や病院に行くことになる場合もあるので、子どもの通園カバンには常にジッパー袋に入れたマスクを入れています。
また、私自身も、ニュース等で感染症対策を学びながら、マスクをつけたりはずしたりしています。
信号待ちや園が近づいて人が増えてきたらマスクをつけますが、それまでは外すことも増えました。
子どもをいくら気に掛けても、もし送迎中に私が熱中症で倒れてしまったら、心配や迷惑を掛ける上、子どもたちもかなりの確率でそうなってしまうと思うので…。
コロナ対策と熱中症対策の両立は、送迎する大人にとっても課題かと思います。
息苦しさや暑さの対策となるマスクもありますが、いろいろなアイテムや方法を併用していきたいところです。
ハンディ扇風機・クリップ扇風機を活用!
これは主に夕方まだ暑い時間帯に使っているのですが、お迎えの際には携帯用の扇風機も適宜使っています。
以前紹介させていただいたクリップ扇風機は、ねんね期~の赤ちゃんにおすすめで、今でもたまに娘はベビーカーでうとうとする時があるので、そんな時には重宝しています。

しかし、2歳になった娘はクリップを触ってはずしてしまったり、むしろ自分の手でいろいろ持ちたいようなので、今年はハンディ扇風機も購入しました。
こんな感じの、羽に指が当たらず、首に掛けられる紐つきであれば、ベビーカーに座った娘が自分で風を浴びて満足している姿を、心にゆとりを持って見守ることができます(笑)
*我が家は通園路が国道横で、万が一手に持ったものをポイっとしていまうと…大事故につながるリスクもあります。なので、首紐をかけていますが、首に紐が絡まないよう常に見守ることは必須です。
上の子も交代で風を浴びながら帰ったり、もちろん大人も使える(むしろ大人用の)携帯扇風機なので、お迎え時や通勤時等、家にあると何かと便利・快適になるアイテムかと思います。
むしろ、個人的な感想ですが、子どもにうちわをわたすより安全かもしれません…。
以前、道でうちわを上の子に持たせたのですが(4歳頃、道沿いのお店でもらって)、仰ぐ過程で横を通る方にうちわを当ててしまいそうでヒヤヒヤしました…。
うまく使い分けながら、快適な通園や移動を目指したいです。
ちなみに、扇風機では温度は下がりませんよね。
汗をかいた所やむわっとした空気に循環ができることで涼しく感じるだけ、ということを上の子には伝えています。
「扇風機持って行けば公園でも遊べる!」のようなことを言っていたので、それとこれとはまた別問題(無いよりマシというだけ…)ということを伝えました…^^;
外で遊びたい気持ちはわかりますが、今は少し我慢です。(我が家は温度が急上昇した警戒地域だったので。)
できるだけ日陰を通って、回り道も活用!ベビーカーの温度計、あると何かと便利!
最後に、一番メジャーというか誰もがされていることかと思いますが、可能な限り日陰を通るのも熱中症対策にはおすすめです。
それに加え、少し遠回りになっても、暑さをしのげる道などがあれば、そこも活用するのも良いかと思います。
たとえば、商店街やアーケードつきの道、地下道、大きな日陰が続く場所等…。
我が家の場合は、距離は1.5倍ほどになりますが、あまり混んでいない商店街が近くにあるので、帰り道あまりに暑い日にはそこを通ったりしています。
商店街にあるドラッグストアでオムツや日用品なんかを買えば、買い物に行くためだけの外出も減らせたり、「ついで」で一石二鳥です。
また、こちらも以前紹介させていただいたのですが、我が子のベビーカーには温度計を吊しています。

これは、熱中症のリスクも図で示してくれるので、これがすべてではありませんが温度や指数も参考にしながら、あえて遠回りで涼を取ることを選ぶ日も増えてきました。
(先述のように、この温度計が示す気温が、位置的に子どもがダイレクトに受ける温度だと思っています。)
商店街の、他の方やお店の邪魔にならない所で水分補給や下の子の散歩(ずっとベビーカーはイヤなようなので…)もできたり、遠回りですがメリットも多いです。
最短ルートで涼を取れると一番良いのですが、そうもいかない場合には、時には「急がば回れ」の道の方が楽な場合もあると気づいた夏でした。
最後に
今年は近場の保育園送迎でも熱中症対策がかなり重要だと感じます。コロナ対策も重なり、本当に辛い夏ですよね…。
我が家は近いのでこんな感じですが、遠い場合は(園がOKなら)自転車や車でさっと送迎、という方が快適かもしれません。
途中で触れましたが、子どもの対策はもちろん大切で重視する必要がありますが、パパやママご自身も“マスクの夏”で無理をしすぎないことも大切だと思いました。
特に、そのままお仕事に行かれる場合等は、さらに大変ですよね…。
マスクのつけ外しや、扇風機等涼感グッズの使用を始め、ご自身の熱中症対策も大切にされてくださいね…!
