小学3年生の男の子と5歳の男の子を子育て中の30代前半の女性ハンカチさん
小学2年生2学期になると、小学校生活の中での大きな壁が現れます。第一の試練と言って良いでしょう。かけ算です!九九です!
中には上の学年に兄弟がいたり、早ければ幼稚園の頃から親に九九を叩き込まれて既にマスターしている子もいます。ですが、ほとんどの子がきちんと九九と出会うのがこの時が初めてでしょう。
足し算引き算から始まった算数ですが、この辺りまでは学力のレベルに大きな差はないと思います。しかし、かけ算でつまずいてしまうと、その後の割り算や分数にまで影響が出てきます。親としては何としてでも九九はマスターして欲しいと願います。
我が家でも、1年生の頃にママ友から九九の歌のCDを借り、息子に聴かせてみました。全く興味を持ちませんでした。興味が無くても、歌で刷り込みをしようと思い、車で流してみましたが「ポケモンの歌にしてー」などと言い、全く興味を持ちませんでした。入学したばかりの出来事でしたので、私もそこまで必死にならず、いつの間にか忘れていました。
月日はあっという間に経ち、2年生2学期です。その日は突然やって来ました。息子が何やらブツブツ独り言を言いながら帰宅しました。そして自慢げに「いんいちがいち、いんにがに…」と大声で1の段を言っています。
めちゃくちゃ嬉しそうに言っていますが1の段です。可愛い。ついに始まったんだなと思い、息子は算数が得意だったので安心していましたが、九九マスターまでの道のりは大変でした。
1の段の次は5の段。そして2の段。息子は2の段でつまずきました。スムーズにいくと思っていたのでまさかの2の段で苦戦した事に驚きました。2の段で苦戦している息子でしたが、学校では既にマスターしている子はタイムを競う為に早口言葉のように九九を言います。
息子も口調だけ早口になり、ただただ焦っていました。なかなかスムーズに言えない、覚えられない息子の様子を見ていると、九九を言う時に頭で計算をしているように見えたので尋ねてみました。案の定、足してました。2の段だったら、2×1=2の答えにどんどん2を足していたのです。
他の段も同じように考えてやっていたので、毎回答えが違うし、スムーズにいかなかったようです。そっちの考え方の方が難しいと思うのですが…それなりに答えがあっていたのですぐに気づく事ができませんでした。
「九九は暗記だよ!覚えるしかない!」と伝え、2の段から徹底的にやり直しました。途中諦めモードになり1の段と5の段しか言わなくなったり、泣いてしまう事もありました。
私もイライラしてきましたが、私も焦ると子供も焦ると思い何とか気持ちを切り替えて付き合おうと努力しました。おそらくイライラはしっかり息子に伝わっていたと思いますが。親が教えるとこうなる事多いですよね。
家で泣いて「もうやらない!」と言っても学校へ行くと出来る子から刺激を受けて帰宅し、いつでもどこでも九九の問題を出してと言うようになってきました。結局、九九の歌を聴くこともなく、トイレに九九の表を貼るわけでもなく、ただひたすら声に出して言う事で覚えたようです。
後に担任から話を聞くと、息子が刺激を受けてた九九の得意な子はそろばんを習っているようで、レベルが1人だけ違ったようです。なので根気強く時間がかかっても良いので親子で取り組むと良いと思います。2年生の間にマスターしておいた方が良いです。