5歳の男の子と1歳の女の子を子育て中のあずみさん。以前保育士として働かれていたこともあり、たくさんの育児用品に助けられたそうです。
とてもスムーズな場合もあれば、嫌がったり停滞したり何かと悩みの種となってしまうこともある、トイレトレーニング、通称「トイトレ」。
トイトレに限らず「子どもの個性や育児は本当にさまざまだなぁ…」と日々実感するのですが、我が家は上の子の時に、特にトイトレに子どもの意欲がなかなか上がらず悩んだ思い出があります。
トイトレに際して、トイレ周辺のアイテムやそれ用の下着や衣類など、おすすめさせていただきたいものは多数あるのですが(そのあたりも時々紹介記事を書かせていただいていますので、良かったら参考にしてもらえると嬉しいです)、今回は「“トイレで頑張ってみたい!”という、2~3歳手前頃の息子の意欲を劇的に上げた”モチベーションアップアイテム&方法”」について紹介させていただきます。
「トイレに行けるけれど、行きたがらない…」そんなお子さんの状況にお悩みの方の参考になると嬉しいです。
成果が見える「シール作戦」は効果的でオススメ!
月並みですが、あらかじめシールを貼る位置が決まっていて貼っていくとどんどんゴールに近づいていく(ラジオ体操出席表や読書マラソンなんかでありませんでしたか?)タイプのシール台紙やポスターは、効果的でした!

「おむつはずれポスター」といった感じで市販のものもありますが、我が家の場合は、育児雑誌の付録や普通に買ったシール台紙の印刷がすごろく状だったり…ということもあり、自然といくつかの台紙が手に入りました。(そういうタイプの付録を見つけては「何かに役立つだろう」と保管していたような気もします。)

すごろく状のシール台紙は、トイトレに限らず今後お手伝いや習い事など、「なにかを頑張ったときのご褒美」にも最適なので、クリアファイルなどに取っておかれるといつか役立つかもしれません!
我が家では、ポスターをトイレ前の廊下の壁に貼っておき、「自分からトイレに座れたらシール1枚、おしっこ成功で2枚、うんち成功で3枚」というルールを共有して、トレーニングしてみました。
もちろん、手作りの表も温かみがあって良いかと思います♪
我が家のルールではありますが、子どものモチベーションが上がったと思う「シール作戦のポイント」は以下の4点!
- シールは子どもが好きなキャラクターやデザインのものを与えること
- 「体の変化を感じてトイレに行った(出なかった)」のみでもがんばったことを認めること(我が家では、出なくともシール1枚)
- ゴールが適度に見えやすく、シールが満タンになったらささやかでもご褒美があること(おやつ1つや好きなおかずを作るなどでもOK!シールをためる→ご褒美→新たなスタート、を繰り返す)
- 適度なタイミングで目標を“親子で話し合って”決め直す
を意識していたら、どんどん子どもの意欲が上がってくれた記憶があります。
1.2は、なんとなく雰囲気をおわかりいただけると思います。
3について、「ご褒美でつるのか」といったことを思われる方がおられたら…すみません…。ただ、いち保護者として、私はトイトレに関してはこの方法は「アリ」だと子どもが大きくなった今でも思います。
詳しく書くと長くなってしまうのでざっくりと感じることを書かせていただくと、トイトレは「ご褒美くれないとやらない!」となる事象ではないと感じるからです。(終わりが見えやすく、その頃には次の話につながりますが、「トイレに行ったんだからご褒美!」ではないことを子ども自身が自覚しはじめます。)
なら、「イヤだ」「なんか怖い」とトイレでの排泄に不安を感じている小さい頃には、「嬉しいごほうびを目当てにでも頑張って楽しく行ってくれるようになるといいな」と私は思います。
4の「親子で話し合い」についてですが、これは、我が家の場合子どもがすべての排泄を確実にトイレでするようになったのが3歳手前と少し遅めだったこともあるのですが、この頃には子どももほぼ私たちの話を理解し自分の気持ちも伝えられるようになっていました。
なので、適度にシールがたまっていき、キリの良いご褒美が済んだタイミングで、次のステップを子どもと一緒に考えるようにしていました。
「次は○○をしようね」でも子どもは頑張ってくれると思いますが、「○○くんはどう思う?」など自分の気持ちも聞いてもらえると、息子はより意欲が上がっていたように思います。
たとえば、もう確実におしっこはシールが不要だと感じたので、これまでのシステムから「うんち成功の時のみシール1枚」というシステムに変えよう(じょじょにシールシステムを終わりに近づけよう)と私たちが考えていた際、急にその事実だけを伝えられると、息子的には「貼る楽しみが少なくなる」「ご褒美が遠くなる」(これまでうんち成功は3枚だったので)といった気持ちを持ったかもしれません。
でも、そのシステムに変える際に、我が家では、達成目標とご褒美を息子も一緒に話し合うことにしました。
結果的には、「シール10枚(10回成功)でハンバーグを食べに行きたい」という、こちらにも無理のない要望案でまとまり、実質的にはそのゴールをトイトレシールの卒業(「プラス10回もうんちをトイレでできるなら、もうトイレに行く習慣はついているだろう」と見込んで)とし、手描きのシール貼りポスターを息子と一緒に作りました。
その後帰省時に祖父母に「ぼくが考えたんだよ!がんばってる!」などの話をしていたことや、実際に目標に向けて(おしっこでシールが貼れなくなったなどの)不満無く努めている姿を見ていると、「自分も一緒に決める」ということを体験させて良かったなと感じました。
昼のトイトレはこのようにシール作戦でモチベーションを上げ取り組み、ゴール&ご褒美のハンバーグにていったんポスターはすべて終了!
息子も「好きなシールを貼るためにトイレ」から「トイレは行くもの」と自然と意識が変わっていってくれたので(シールをやめてもトイレに行くが普通になったので)良かったと思っています。
今度は、自分でのコントロールがより難しい、夜間のおむつはずしへ…!この時も、再びシールポスターを出し(だんだん私自身適当になって、専用のものではなく普通の紙に好きなようにシールを貼らせたりしていましたが…)、再度息子と枚数や目標を決めながら、気長に取り組むことにしました。
私もはじめは育児書を見ては「たかがシール…」「こんなの効果あるのかな…」と思ったこともあったのも事実…。
でも、小さな子どもにとっては、シールのキャラクターやゴールが見える魅力はとても大きく、実際効果的だったと今では実感しています。
1つの例ではありますが、特別な準備物もなくローコストですぐに始められる方法なので、お子さんのトイトレにお悩みの方にはぜひ一度試してもらいたい、おすすめの方法です!
