5歳の男の子と1歳の女の子を子育て中のあずみさん。
我が家には、5歳の男の子と1歳の女の子がいます。私は、2人目を考える際に、どうしても気がかりなことがありました。それは、「上の子が理不尽な思いをしないか」ということでした。
言葉を選ぶと「上の子が寂しい思いをしないか」等の方が文章的にきれいかもしれませんが、これは私の本音でした。
というのも、私自身、3つ歳の離れた弟がいるのですが、昔から喧嘩をはじめなにかあると「お姉ちゃんなのだから(我慢しなさい)」「お姉ちゃんなのに(○○もできないの?)」といったことを、親や身内をはじめさまざまな人に言われてきた記憶があり…。
時代もあるのかと思いますが、「お姉ちゃんって損だ」とずっと思っていました。そのことに反発すると「弟が生まれるまでの3年間あなただけ特別な思いもしてきたよ」と言われるのですが、物心ついたときには弟がいたのに、そんな乳児時代のことを引き合いに十数年もそんなことを言われても…。
もちろん、親や周りにはいろいろ感謝していますし、私自身大切に育ててもらったと思っています。でも、この「現象で見ずに立場で見る」といった見方に関しては、本当に理不尽でしかたがありませんでした。(たとえば、姉弟喧嘩の場合、原因やお互いのしたことではなく、一部だけ見た親が「弟をいじめるな」的に見る、ということです。双方が言い訳をしても「年上が幼児と同じように…はしたない」といったような…。)
また、主人も2人兄弟の上です。でも、主人は私ほどはこのような思いはもっていなかったようです。もちろん同じ2人きょうだい・長子という環境でも家庭環境はそれぞれ。それも踏まえた上で、私が自分の過去のイヤな思いを伝えると、理解はしてくれたようです。
なので、我が家では基本的には兄妹平等!平等と言っても、どうしても赤ちゃんには手がかかるので「兄優先」くらいを心がけています。ちょうど、4歳差という、上の子がいろいろ多感になってきた頃というのもあり、子どもの前では極端なくらい兄を褒めたり夫婦どちらかが兄だけ遊びに連れて行く(赤ちゃんが行けない所)ことも心がけました。
でも、5歳頃にもなると「このくらいのことはやってほしい/できてほしい」ということもありますし、年齢を自覚することでやる気を出すシーンもあります。
そんな時には、我が家では「お兄ちゃんになったんだから○○はがんばろうか」といったことも言ってしまうのですが、その時には「○○(年中)組というお兄ちゃんクラスなんだから、周りも期待しているよ/もうすぐ小学生なんだよ」という意味合いが伝わるように、あくまで兄妹比較ではない「お兄ちゃん」を伝えられるよう話すようにしています。
また、妹のおもちゃを悪気無く取ったり(自分が使いたいから)という時には、個人の行動として注意するよう心がけています。
それがすべてではないですし、私たちにも至らない点はたくさんあります。でも、ほんの数パーセントでも、それで上の子に「お兄ちゃんは楽しい」「僕は大事にされている」と伝わってくれれば…と願っています。今のところ、妹が泣きわめいていても、ブロックを壊されても、優しく赤ちゃんのお世話大好きな男の子に育ってくれています。
また、私たちには末子の気持ちは正直わかりません。私の弟も、心の中では「姉ばっかり」と感じることもあったかと思います。
なので、これから下の子が成長するとともに、喧嘩なども出てきたら、双方の気持ちを尊重しながら、年齢差も考慮しつつもフェアに見てあげることが私たちには必要になってくると思います。
親も日々勉強ですね…!それが子育ての難しくも、楽しくもある醍醐味だと思いながら、子どもたちの成長を見守っていこうと思います。
つい言ってしまいがちな一言。それを一呼吸おいたり、気になるワードについては夫婦で話し合っておいたり、子どもの気持ちも聞いてみたり…。私もすぐ心に余裕がなくなってしまいますが、自分で決めたルールには冷静に向き合えることも。
ワード、状況は家庭毎にそれぞれではありますが、「自分がつらかったことは我が子には…」これは、体験が伴うだけに結構実践しやすい育児かと思い、紹介させていただきました。
